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江ノ島にて/アラーキーはやっぱりすごい。

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江ノ島にて

Pentax K-3, HD DA16-85mm

ハード・モノクローム


先日、恵比寿で仕事の用事があって、
合間の時間が空いたので東京都立写真美術館で開催中の


を見てきた。

私は写真集も持ってるし、プリントもたぶん一度どこかで見ている。
あまりにも有名すぎる写真群なのだけれど。

一通りみて、アラーキーってやっぱり只者だじゃないと改めて痛感した。

奥さんの陽子さんとの新婚旅行をとった
写真、センチメンタルな旅。

陽子さんが笑っている写真は1枚きりで
後は沈んだ、不機嫌そうな、にらみつけるような
陽子さんの写真が続く。

物思いに沈んでいるような表情がよい、と
アラーキーは陽子さんにいったそうだが、
彼女のどういった部分に魅力を感じたのだろうと思った。

でも次第に、その彼女の写真にだんだん笑顔が増えて、
子宮肉腫で亡くなる年には彼女は本当に美しくかわいくなっていく。

アラーキーの女性を見る目はタダモノじゃない。

お互い本当に深いところで愛し合っていたのだなとわかる。

カメラとか写真とかじゃないっていうかさ。

二人とも、「人間としての魅力」「強さ」が
並の人とぜんぜん違う。 写真家として。人間として。

生きてるリアルさが違うっていうか。

人間をとる写真の強さは、その人の人生の強さそのものだ。
アラーキーの写真を見てるとつくづく思う。

ちゃらちゃら趣味でカメラいじりながら
写真撮っててかなうわけがない。つくづく。思った。

あと、陽子さんの葬式の遺影にも使われた、

大き目のプリントで見て気がついたが、
あれはちょっとピンボケだったんだな。

あれを代表作として公にだすアラーキーの
選択眼というか、自信というか。すごいな。

画質とかピントとか気にして写真撮ってる自分が
すごく小さく感じた。


あと、どうでもいいけど、気がついたが、
彼、最近はPentax MZ-S使ってるんだな。

何で今頃MZ-S。

そういえば、彼はPentax 67、
ライカ、プラウベルマキナ67を使ってる
印象が強いけど、ニコンとかキヤノンを
使ってる写真とかは見たことない気がする。

なんでだろ。
なんかこだわりあるんかな。


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by chafu_chafu | 2017-09-18 00:21 | カメラ・写真 | Comments(0)

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