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超広角の風景

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Pentax K-3, DA15mm F4 Limited

私はそもそも1眼レフカメラを買ったのは、働き出して2年めだったろうか。
仕事で使うので買った。ニコンにしようかキャノンにしようか、
いろいろ考えたのだが、社にはプロのカメラマンがいたので、
ある意味遠慮してかったのがペンタックスだった。

色々本をよむとペンタックスでもレンズの性能は変わらないという。
プロのカメラマンとは違う、でも卑下して違うのではなく、
とにかく違うんだ。というよくわからない思いで買ったのが
ペンタックスだったと思う。まぁちょっとひねくれてるんですね。

それ以来ずっとペンタックスのカメラを気に入って使っている。
それはまたいつか語るとして。

仕事では広角レンズをずいぶん使った。
当時、上役の担当デスクが写真には割りとこだわる人だったので、
私が撮った写真をひと目みるなり

「あかんな」「使えんな」

と言うことが多く、発奮した。
そうしたプロセスで、私の仕事の範囲では、

「ひと目で見て全体の状況がわかり、かつインパクトのあるもの」

という写真が必要なんだとわかった。

すると主題と背景をいれたほうが状況がわかる。

(かつ、余分なものが入り込んではいけないが)。

となるとある程度広角が必要だ。

(その代わり、広角だと実際より遠近感が強調されるので
 ドカンと近寄って主題を手前に持ってこないといけない。さもないと
 主題が遠く小さくなってなんだかポイントがわからない写真になる)

インパクト、といえばその広角のパースペクティブで
遠近感やスピード感をだすのが手っ取り早い。

ということで、仕事にはフィルムカメラ(フルサイズですよ)の
ペンタックスのFA20-35mm ズームをずいぶん使った。

これにタムロンの28-200mmズームをくっつけた
サブの一眼レフをもう一つ肩から下げると、
私の仕事用にはほぼ無敵という感じの装備だった。

写真が趣味になってからも、28mmレンズをずいぶんつかった。
リコーのGR(初代銀塩)を常に腰につけていたので、
28mmレンズでかなりの枚数の写真をとった。

だから私は広角系の人だと思っていた。

でもこの年齢になると、広角系の

「現実にはありえないパースペクティブ」

がなんだか鼻につくようになった。
高い建物を上下方向でぎゅーんと歪めて
(当然、上がすぼまってる)
超広角で撮る写真なんかを見ると、なんだこれ。
とか思うようになった。

ペンタのデジタルのLimited レンズを中心に使うようになると、
普通の広角だとDA21mm, フルサイズ換算で32mmのレンズしかない。

28mmに慣れた私だと、32だと長いなあ。と思っていたのだが、
使い出してみると、ほとんど支障がない。
なあんだ。と思った。

さらに、FA31mmを使い出してみると、これでほとんど撮るようになってしまった。
これだとむしろフルサイズ50mmの感覚に近いのに。
昔は50mm標準レンズはそんなに使わなかった。

広角でギューンとスピード感を出す。
よりは、
標準レンズで、静かに見つめるように
自然な写真を撮る。

といういうのが好みになってきたのかしら。

ということで私も年を取ったのかしら。とかちょっと思う。

先日、ずいぶん久しぶりに超広角レンズを手に入れた。
DA15mm F4 Limited.

純粋に広い範囲をひとつの写真に入れないといけない、という
必要にかられて買ったので、べつに強調された遠近感が
ほしいわけじゃない。

なので、撮るときは水平にかまえ、
できるだけ

「超広角らしさ」

が出ないように考えながら使っている。

そっちのほうが、なんかカッコイイような気がする。

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by chafu_chafu | 2014-11-10 11:00 | カメラ・写真 | Comments(0)

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